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#4 若気の至りと、失敗から得る学び

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こんにちは。金村りゅうなです。

本日も私の人生を振り返ってまいりたいと思います。

 ▶︎前話はこちら: #3 信念の言葉「向き不向きより前向き」

 

目次

【私の履歴書(4)】

 

2004年 チームの信頼を失う

地元秘書にも慣れ、ご家族や後援者とも信頼を深めるはずの3年目。

小選挙区当選後に事務所体制が大きく変わった中で、「私こそ城島を支える存在だ」という思いが強くなります。

業務を取り仕切る立場にありませんでしたが、ミーティングを通してみていても腑に落ちないことばかりでした。

自分の思う「100%の努力」以外、受け入れができないほど独善的になっていったのです。

特に私が上司に噛みついた視点があります。

①誰のために仕事をしているのか
②楽をするために選択してないか

この2点で納得ができなければ、どんな立場の方であれ自己主張していました。

「私こそ、支えてるんだ」
「楽な方に逃げて勝てるのか」

今思えば、若さとはいえ未熟者でした。

本来仲間のはずの先輩秘書から「おまえ、1人でやれば?」と言われる始末です。

それまでの人生においてチームプレイをしたことがなく、自分の視点、もっといえば個人の視点でしか考えることができませんでした。

強く思いを伝えすぎるあまり、チームから浮いた存在になることに時間はかかりませんでした。

 

感情の先回り

私は幼少期の育ちが複雑でした。

そのおかげか大人の感情に敏感で、予測した未来が暗くなることに対して極端に臆病です。

しかし、この育ちによって相手の感情の先回りが長所となり、当時もその自信がありました。

当時も先輩秘書のみなさんの判断や決断に物足りなさを感じ、口に出していました。

加えて、言葉として伝えたわけではありませんが、「誰よりも真剣な私をどこか上回ってほしい」という甘えや願望によって余計に語気を強めていたと記憶しています。

いま思い返してみても私の若気の至りです。

長所と短所は表裏一体とはよく言ったもので、自信があったからこそ相手を決めつけ判断してしまっていたのです。

 

信頼を得るきっかけ

私は仕事をしていく上で「何をするかより」も「誰がやるか」、「何を言うか」よりも「誰が言うか」を大事にしています。

信頼を失った私が何を言おうが伝わりません。

そうであれば徹底して行動していく他ありません。

人より早く行動する。
人よりたくさん行動する。
人よりたくさん笑う。
よく働きよく笑う。

働く人の「基本のキ」に立ち返ることにしました。

特に力を入れたのは、先輩秘書のみなさんと沢山話して笑うことでした。

このことにより、徐々に信頼回復に至りました。

何度思い返しても、あそこで腐らずに努力できたこと、それを許容してくれたチームのみなさんに感謝しかありません。

同時に、私はいくつかの気づきを得ました。

・私個人において本当の長所は「真剣」なこと。
・1人でできることは限りがあり、チームでだせるバリューのほうが圧倒的に高い。

いま40代となって思うことは、「失敗から得る学び」は本当に価値があります。

このときの学びがのちの経営者として活きてきたのは言うまでもありません。

 

次回予告 「え?解散?2005年郵政解散」

 

 ▶︎次話はこちら: #5 「小選挙区の功罪」激動の小泉政治時代を振り返る

 

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