#5 「小選挙区の功罪」激動の小泉政治時代を振り返る

こんにちは。金村りゅうなです。

本日も私の人生を振り返ってまいりたいと思います。

▶︎前話はこちら: #4 若気の至りと、失敗から得る学び

 

【私の履歴書(5)】

 

2004年 年金未納問題が政局へ

2003年11月総選挙以来、与党において失政がいくつかありました。

例えば、2004年に現職閣僚に発覚した「年金未納問題」

これは国会で「未納率の高い国民年金をどのように解決するか」を議論していたところ、複数の現職閣僚に未納期間があったことが発覚し、政局となりました。

結果、官房長官や野党第一党代表が辞任するに至りました。

当時、改正議論をリードする与党や閣僚に未納期間があってはならんという世論があったのは事実です。

しかし、政局まで発展した国会の様相に、私は冷めた目で見ていました。

未納問題は決して褒められたものではありませんが、政治家になる前の、その人の人生全てにおいて清廉潔白の人しか政治家になれないようでは、似たような人の集まりとなり本来必要な国会の多様性は損なわれます。

まして政党の公認権が最もモノを言う小選挙区制度においては、その傾向はより強くなっています。

課題を解決することが政治家に求められる素養であれば、何でもかんでもクリーンを求めるのは違うと思います。

 

郵政民営化賛成か反対か

官房長官の辞任により、野党は存在感を増したことは間違いありません。

2003年の選挙結果を受けて次期衆院選挙を政権交代実現としたい野党の思惑が強くなっていきます。

2004年の年金未納問題を受けて開会された2005年通常国会冒頭、施政方針演説において小泉総理は兼ねてより持論であった「郵政民営化法案」の提出を宣言します。

これによって自民党内の戦いが熾烈を極めます。

この熾烈な戦いの中、相対的に野党は存在感を低下させていきます。

いつの時代も権力者たちの内ゲバは世の中にとって興味の対象なのです。

 

自民党をぶっ壊すといった小泉総理

2005年通常国会後半、賛成何票、反対何票といった数字が永田町をかけめぐります。

2001年に自民党総裁選で自民党をぶっ壊すといって就任した小泉総理は、自民党の強固な支持基盤であり象徴であった郵政族を本当に壊そうとしてるんだと思い、議論の推移を見つめていました。

当時の野党は完全に蚊帳の外。

「ひとつの法案の可否で解散するわけがない」という考えが大半であったと思います。

その後、衆議院で可決、参議院で否決を受けて小泉総理は郵政民営化賛成か反対かを問う衆議院解散を断行します。

 

小選挙区制度導入に最も反対していた小泉総理

政権選択交代可能な2大政党制のため導入された小選挙区制度。

しかし何回かの選挙を経て問題点も明らかになっていきます。

・死に票が多い
・党の公認権がなければ勝ち上がれない
・議員同士の切磋琢磨が失われる

しかしながら、制度に基づいて勝ちへ導くのも党幹部の務めです。

小泉総理は本来政権選択選挙の側面の強い小選挙区制度を逆手にとり、郵政民営化に賛成か反対かのワンイシュー選挙にしてしまったのです。

小選挙区導入に最も反対していた小泉総理によって小選挙区制度の功罪があらわとなりました。

私は2005年衆議院選挙時、このことをいろんな視点で実感することになります。

いま、衆議院選挙の時期について様々な憶測が流れています。
自民党のこれまでの経緯を考えれば、党として政権与党であり続けることが至上命題となっています。

従って郵政解散同様、メディアジャック後が高いと感じています。

 

次回予告 「2005年衆議院選挙における虚しさ」

 

▶︎次話はこちら :  #6 ワンイシュー選挙の恐ろしさ!落選後に最も大変な仕事とは?!

 

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