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【ご報告と考察】政治改革実行本部 事務局長代理に就任|自民党政治の構造を考える

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昨年末に自民党で明らかとなった政治と金の問題。

派閥による裏金作り、脱税との批判も聞こえてきます。 年が明け自民党に政治刷新本部、維新においても政治改革実行本部が立ち上がりました。

私はこの実行本部の事務局長代理に就任。政治資金パーティーや政策活動費を皮切りに選挙制度や国会改革など政治全体に及ぶ改革を実現しなければならないと固い決意をもって望んでいます。

すでに多様な議論があることは重々承知の上、維新の改革案を一日も早くお示ししたいと考えています。あらためて平成元年に自民党が作成した政治改革大綱を読んでますが、自民党が党内改革を先送りしてきたことが如実にあらわれています。この時点で真に派閥を解消していれば今回の政治と金の問題が起きなかったと思うと先送りの代償は高くつきました。

目次

自民党は派閥を通した多極分散型

私は自民党議員の経験や派閥に所属もしたことがないため確証はありませんが、批判されている派閥の弊害とは人事と金を一手に握っているところだと思います。

政党に人事部は存在せず政治家に対する評価も軸もありません。従って派閥という集団を通して党や政府において人事が行われる際に派閥推薦という形で実施されます。

一方、金の流れについては政党交付金と別に政策活動費を通して派閥が議員へ政治資金を提供していると言われています。一昔前の派閥は会長や幹部が若手に飯を食わせていましたが、今や派閥も会費制ですしパーティー券で明らかな通りノルマ制を敷いています。現実的な利を追求する集団となってしまったならば、今回の宏池会解散が派閥解体に本当に近づくのか見物です。

自民党というホールディングスにおいて派閥というカンパニーがいくつも存在しガバナンスしてきたのがこれまでの自民党です。派閥は自民党が自民党らしくいるために必要な叡智であり、派閥解体がもたらす影響は計り知れません。 少なくとも昭和の時代から続く自民党的な統治手法が大きく変化することは間違いありません。

統治構造・政治構造を変える

平成の時代に政治改革の結末を迎えられなかった日本において今回を機に50年100年先を見据えた政治改革を実現しなければなりません。とりわけ政治と金の問題に矮小化せず、世界と渡り合える統治構造や政治構造を作りあげる必要があります。

私の課題設定はシンプルで、下記3点です。

  • 閣法に対する与党の事前審査制を廃止し国会の価値を高める
  • 日本人のマインドにあった選挙制度の確立
  • 政党政治のイノベーション

これについては別項で申し述べたいと思いますので一つだけ、日本は小選挙区比例代表並立制を導入しましたが政党運営は中選挙区時代と大して変わっていません。

選挙制度によって当選する政治家の特徴は大きく異なります。小選挙区は51%の戦い、中選挙区は30%の戦いですから違いが出るのは当然。いまのミスマッチは古いガバナンス手法によって優秀な人材を活かしきれない伝統企業と何ら変わりはありません。

人と組織、政治家と政党。

ここに私たちの願う統治思想が反映されなければなりません。欧米アジア各国の法律や制度を模したところで日本人に合うとは限りません。自らにアイデンティティを問い続け日本の夜明けに至る改革を実現したいと思います。

余談ですが今朝の健康診断で身長が1cm伸び183.8でした。
44歳になったも嬉しいものだ。

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