立法府を軽視する自民党|国会に価値がなければ国会議員に価値はなし

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自民党刷新本部の中間とりまとめが議論を巻き起こしています。

個人的には、今回の政治と金の問題を派閥や政治資金パーティーなどに矮小化せず、日本政治の構造的問題に切り込むべきと考えます。

なぜ政治にお金がかかるのか。

この問いを解決せず対処療法を続けてきた結果がいまの問題です。 私は自民党が自民党らしく永年与党で居続けるためのスキームの柱は「地方議員」と「参議院議員」であり、それをコントロールするための派閥とお金であったと思います。

この地方自治と二院制の在り方を根本から改革しなければ戦後の政治の当たり前は変わりません。 また議院内閣制において立法府は政府(行政)の承認機関になる側面は否定しませんが、自民党があまりにも立法府を蔑ろにしたことが問題の本質の一つです。

自民党は内閣法を政調で事前審査しますが、この議論は国民に明らかになっていません。自民党は自らまとめた内閣法に質疑する必要はなく、国会は野党のアピール合戦、形骸化の所以です。仕組みがこれでは立法府が政府(行政)の承認機関と言われても仕方ありません。

本来、政府(行政)が国家国民に必要な法律を提出し、立法府が国民の声に照らし合わせて審議し必要によって修正する。そしてその過程を議事録として明らかにすることが民主主義のあるべき姿だと思います。 三権分立が歪み自民党がブラックボックス化している構造を変えなければなりません。

日本政治の構造的問題を目の当たりにすると「国会に価値がなければ国会議員に価値はなし」と感じます。

令和の時代に突然訪れた政治改革という大波の中、政治と金の問題はもとより

  • 立法府の価値を高めるための改革
  • 自民党的ガバナンスの本質である選挙制度の改革

これら無くして政治改革に終わりはありません。

自民改革案「カネと人事」決別うたう 派閥は事実上存続:日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXZQOUA233XS0T20C24A1000000/

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サムネ
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