政権交代より政治構造の転換

サムネ
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自民党の派閥による裏金作りや脱税と言われて仕方のない政治資金の取り扱いによって、国民の怒りは大きなものとなっています。

岸田総理も宏池会事務局長が立件されるタイムリミットに合わせて派閥を解散。総理に就任しても宏池会会長を辞任していなかった岸田総理が、今さら派閥解散を決断と言われても納得感はありません。 岸田総理は派閥解散などで目先を変えることよりも、まずは今回の政治資金パーティーを通した裏金作り脱税の疑いに対する説明責任と対象者に党として厳しい処分を下すことが必要です。

一方、野党に対する国民の期待も膨らんでいません。これは複数の野党が存在することによって、国民からわかりにくさに繋がっていることも要因の一つです。

そして、この状況を見兼ねて識者から野党連携という声があるのも承知しています。 しかし、野党連携が本当に国民の望む政治構造なのか私にとって半信半疑です。むしろ日本政治は自民党かそれ以外かを長く続けてきており、本質的に自民党にかわる政党を作れなかったことが今日の日本政治の不幸と感じています。

では今、野党に求められるのは何か。

それは党内ガバナンスを通した実行力、言い換えれば「言ったことはやる」政党にならなければなりません。

よく地元を回っていると、自民党は許されてその他の政党は許されない国民の暗黙のラインを感じます。

これは自民党が築き上げたある種の緩さと日本人特有の空気を読む文化によって形成された「自民党は実に日本人らしい組織」だからだと思います。 曖昧な自民党を相手取り「自民党がやるならおれたちもやる」というイコールフッティングでは野党各党の本気度も疑わしいですし、何より自民党と違いがあると思えません。

55年体制とは与野党が表裏一体、自民党がやるならおれたちもやるとは、この55年体制の踏襲だと言えます。

また、今の日本において

  • 人口減少・少子高齢化
  • 医療年金介護の社会制度
  • デフレ脱却
  • 経済成長イノベーション など

課題設定はどの政党も大差ありません。

つまり、国民の関心事において政策的アプローチに大差のない各党は、自民党と違う政党ガバナンスを示す必要があり、その価値を国民に選択されなければなりません。

来週中には各政党の政治改革が出揃います。

その中で、どの政党が「言ったことはやる」政党なのか、国民の皆さんにもよく見ていただきたいと思います。

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