政府と自民党はライバル関係

サムネ
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昨日は先の見えない一日でした。

年度内の予算自然成立のためには3/2中に衆議院を通過させたい与党、かたや遅らせたい立憲民主党や共産党。いわゆる日程闘争が繰り広げられました。

最終的に国会を出たのは23時過ぎ、本日も9時から予算委員会が開かれています。土曜出勤になってしまった全ての人に申し訳なく思います。 無意味な日程闘争に与しない維新として深夜国会をリードした立憲民主党の成果目標が何だったのか釈然としません。

深夜国会は国民からも理解されにくいため「徹底的にやるか、やらないか」の2択であるべきです。 一方、自民党もご承知の通り政治と金について完全な後ろ向き、真相究明も説明責任も全く果たしていません。

自民党に憤りを感じている国民と同様、我々も呆れるほどです。

ここまで無責任な自民党に対して野党の取れる現実的な選択肢は日程闘争しかありません。 ここに日本の国会の限界、行政の下請機関と言われる所以です。

日本の法案の90%以上は内閣提出法案、そしてこのすべての閣法に対して自民党は事前審査をし政調で審議を終わらせてしまっています。そのため他党がいくら法案の穴をついても修正はほとんどされません。これでは国会は法案に対する想定審議時間を消化するだけで形骸化するのも無理はありません。 その中で唯一自民党が神経を尖らせているのが国会日程。これは政府と国会(与党)の信頼関係のような話で「政府は法案作成」「与党は法案成立」に対し責任を負っています。従って国会に法案提出された後は与党がカレンダー通りに成立させることで責任を果たし、党と政府においてある種の緊張感を保ちます。この辺りが国対政治の発達と深く関係します。

自民党政治における議院内閣制は「政府と自民党はライバル関係」であり、故に託された法案処理が何よりも優先され、その中で日程闘争だけが進化してしまい、野党の唯一残された選択肢となってしまいました。 こう見方を整理すると岸田総理の政倫審出席は鬼の一手、自民党の国対族は到底受け入れ難く急激に冷めてしまったと思います。

今国会において政治改革特別委員会の設置を自民・維新はすでに合意しています。 この特別委員会における議論は政治と金に矮小化せず「国会、政党、政治家」の行動規範を定めることが強く求められています。

失われた30年の本質は政治改革を終わらせなかったことにあります。この国会が大きな分岐点になることは間違いありません。

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サムネ
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