みなさんこんにちは、金村りゅうなです。
今日は友人の森澤恭子都議からご紹介いただいた「ダブルケアかわさき」の勉強会にオンラインで参加しました。
ダブルケアとは、狭義では「育児と介護の同時進行」している状態を指し、広義では「家族や親族、親密な関係における複数のケア関係」を指しています。
今回、参加者のみなさんの話を聞いていて驚いたのは、現代社会はダブルケアを前提としていることです。
晩婚化、晩産化、少子高齢化社会、つまり社会構造上、誰にでも起きうるのがこのダブルケアです。
ちなみに私は以前、ヤングケアラーだったことを理解しました。
複雑に絡み合ったダブルケアですから、解決の糸口は簡単ではありません。
まずは話を聞ける仕組み、当事者から傾聴する環境を至る所に設定する必要があると思います。
そして一つ一つを解きほぐし、当事者の納得した形でのケア体制を構築することが大切です。
一般的に、福祉のイメージは重たく、気軽に相談するイメージは抱きにくいと感じます。
たとえばドイツでは音楽療法をカフェで提供し、当事者が気軽にセッションして帰宅するといったラフなものもあります。
地域の中にあるカフェにそういった機能があれば、ふとしたときに参加できるかもしれません。
事前ケアのハードルは低ければ低いほど良いと考えます。
企業もダブルケアを前提とした雇用を生み出すのも一計です。
弊社の中でも、何度もダブルケアを理由に離職の申し出を受けました。
しかしその都度、社会との関わり合いをなくすことで孤立化する恐れが大きいため、就業日数や労働時間を減らしてでも雇用関係を継続する努力をしてきました。
「ダブルケア川崎」では、迫りくるダブルケアへの圧迫感に対し、じわじわやってくるケアを略して「じわじわケア」と呼称されていました。
これは発達障がいにおけるグレーゾーンと同じで、当事者にしか理解できないしんどさです。
「じわじわケア」の段階から地域社会、就業先の中で共有認識があれば、いざ当事者となったときスピード感をもって緩和することも可能となります。
ダブルケアは現代社会の病巣である個人では解決できない複雑化した問題の象徴のように感じます。
このダブルケアが普遍化すればするほど、自助・共助の中で解決の糸口を見つけていかねばなりません。
私はその突破口をソーシャルビジネスに見出したいと決意した次第です。
最後に当事者のみなさんに、いま起きていることは特別なことでも何でもなく自然なことなんだ。
自らのマインドセットほど大切なことはないという言葉を、ヤングケアラー経験者の私から送りたいと思います。
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