日本政治の潮流

サムネ
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政治を語る時、いくつかのターニングポイントがあります。

古くは1955年保守合同、1993年細川政権(7党1会派)、2009年民主党政権(選挙による初の政権交代)など。

こうやって眺めて見ると非自民党政権も自民党の香りのする政治家が存在して初めて成り立つ政権でした。 やはり日本政治の絶対的盟主は自民党です。

今回は2024年現在の政治の潮流に大きな影響を与えた安倍政権を語りたいと思います。

安倍政権は民主党から政権を奪還し誕生した自民党にとっても意義深い政権です。 アベノミクス、地球儀を俯瞰する外交、安全保障、雇用や賃上げなど思い出深い長期政権。

私にとって安倍内閣とは安倍総理の保守の顔とは別に、雇用の確保や賃上げなど投票行動におけるいわゆるリベラル層に対するアプローチが上手だったと認識してます。

もはや想像でしかありませんが、安定政権を築き本当に成したい憲法改正などを実現するためにも、まず野党の弱体化及び分断に重きを置いたんじゃないかと思います。 安保法制で混乱し最も重視する雇用政策や賃上げでお株を奪われた野党第一党は存在価値を失います。その結果、幾度かの離合集散を経て立憲民主党や国民民主党に落ち着きました。

しかしそもそも脆弱な基盤に立つ野党が細分化すれば安倍政権に立ち向かうこともできず、スキャンダル追及くらいしか存在感を発揮できません。また野党が細分化すると野党の中で違いを生むために政策が偏りワイドに支持を広げることができません。

自民党の政治と金の問題が明らかとなっても野党に期待が生まれないのは、この構造に問題があると指摘をしておきます。 野党の脆弱化に成功した自民党も手放しで喜ぶことはできません。

小選挙区制度における自民党がリベラル政策に厚みを増すと政権交代は起きにくく一党支配が続きます(中選挙区時代の自民党は派閥による疑似政権交代を繰り返しリベラル派閥は存在していました)。 長く続いた権力は必ず腐敗します。実際、安倍政権の後半は是非はともかくスキャンダル報道が目につきましたし、今回の裏金問題は遵法意識の欠如であり正に腐敗です。 繰り返しになりますが、中選挙区制度時代は派閥による疑似政権交代を国民も是としてきました。しかし現在は小選挙区比例代表並立制。 小選挙区制度は二大政党によって権力交代を繰り返し、それぞれが善政競争をしていくことが前提です。自民党が保守からリベラル層にまでワイドに支持を広げ永年与党であることは、選挙制度からみると異常事態と言えます。

横に大きく広がった自民党が自ら派閥というガバナンスを放棄した今、改革保守を標榜する維新にとって大きなチャンスです。 自民党を分党するほどの気概と戦略で政治改革に向き合い大事を成す。その先にこそ国家国民の繁栄があると強く信じ行動していきたいと思います。



娘からもらったバレンタインは格別に美味しかったです。

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サムネ
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